ブラックホールのガス円盤とジェット捉えた初めて同時に - 毎日新聞

sumpatteknologi.blogspot.com

M87銀河のブラックホールの降着円盤（左下の明るい部分）と、そこから右に向かって噴出するジェット＝Lu　et　al.2023提供

　地球から約5500万光年離れたM87銀河の巨大ブラックホールで、周囲のガスが吸い込まれてできる「降着円盤」と、近くから高速で噴出するガスの「ジェット」を初めて同時に捉えたと、国立天文台などの国際チームが26日付の英科学誌ネイチャーに発表した。それぞれの現象の関連については謎が多く、チームは解明の手がかりとなると期待している。

　M87のブラックホールは太陽65億個分もの質量を持つ巨大天体。強い重力の影響で、周囲のガスが回転しながら中心部へと吸い込まれている。一方、ジェットは重力を振り切って銀河の外まで伸びる不思議な「光の矢」で、形成には降着円盤が重要な役割を果たしているとみられる。

Adblock test (Why?)