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中国風力発電機メーカー金風、社名から「新疆」削除検討 - 日本経済新聞

【広州=比奈田悠佑】風力発電機で中国最大手、世界2位の新疆金風科技(ゴールドウインド)は26日、社名から新疆を削除して金風科技とすることを検討していると発表した。ゴールドウインドは新疆ウイグル自治区に拠点を持つ。同地域を巡っては中国企業が少数民族を強制労働させている疑いがあるとして米国などが批判を強めている。

会社側が提案した社名変更案を取締役会が審議して認めた。近く開く株主総会で結論を出す。社名変更の理由について「業務が地域を越えて発展している現状と未来の戦略計画を反映し、ブランド価値を高める」と説明した。同社の事業は38の国・地域に広がっており、2022年12月期の売上高は海外事業が約1割を占めた。

米国や欧州では強制労働によって作られた製品をサプライチェーン(供給網)から排除する動きが活発になっている。米国は新疆ウイグル自治区からの輸入を原則禁止する法律を22年6月に施行した。

ゴールドウインドは新疆ウイグル自治区に関わる諸外国の一連の動きを考慮し、社名から同地域の色を消す検討に至った可能性がある。同社は21年2月に「いかなる強制労働も無給労働も容認していない」とする声明を英文で発表している。

世界風力エネルギー会議(GWEC)によると21年の風力発電機の世界市場シェア(新規設備の出力ベース)はデンマークのヴェスタスが17.7%で首位に立ち、ゴールドウインドは11.8%で2位につける。中国では環境汚染対策の強化を背景に10年代半ばから風力発電への投資が膨らんだ。巨大な内需を後ろ盾にゴールドウインドなどの中国メーカーが台頭し、世界市場でも存在感を示すようになっている。

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