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ガザの病院、発電機の燃料はあと数日分…電気が止まれば「この ... - 読売新聞オンライン

 【エルサレム=福島利之】イスラエルが激しい空爆を加えているパレスチナ自治区ガザで、人道危機が深刻となっている。南部のハンユニスにある「ナセル病院」では医薬品や医療機器が欠乏する中を患者が次々と運び込まれ、医療崩壊の寸前に陥っている。

 「この病院は間もなく、巨大な墓場となるだろう」

 ナセル病院の緊急診療科長ムハンマド・カンディール医師(35)は23日、本紙通信員に危機感をあらわにした。

 ガザの発電所は電気の供給を停止しており、頼みの綱は病院の発電機だが、燃料はあと数日分しかないという。電気が止まれば、集中治療室は稼働せず、生命維持装置で生き延びる患者数十人や保育器に入る未熟児たちは死を迎える。

 病院には日々、空爆で負傷した人が250人以上、運ばれてくる。緊急診療科はまず患者の治療の優先度を決める「トリアージ」を行い、医師たちは治療する患者を選ぶ「命の選別」を迫られている。

 「医師の仕事は命を救うことだが、助けられないと判断した患者をゆっくりと死なせている。医師たちは精神的に多大な負担を負わされている」。カンディール医師は、こう悔しさをかみしめた。

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