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IHI、ガスタービンによる発電機を搭載したeVTOLの試作機を展示 - ドローンジャーナル

 IHIのブースでは、同社が航空機やロケットで培ってきたエンジン技術のノウハウを活用し、従来の性能限界を突破するガスタービンによるハイブリッド方式発電が可能なドローン試作機を展示していた。同社の技術の集大成として、最大1トンまでの積載が可能なエアモビリティの実現に向けて動き出しているという。

産業用ドローンに取り付けて長時間飛行を可能にするエンジン発電機も

 このほか他社製品になるが、小川精機(O.S.)の産業用ドローン向け搭載型発電機「GT33REUレンジエクステンダー」と、開発中の「GT60REUレンジエクステンダー」もIHIのブースで紹介されていた。

小川精機のレンジエクステンダー(ドローン搭載型発電機)「GT60REU」。まだ開発中だが、前モデルのGT33REUより出力が2倍になる予定。行程体積60㏄、定格出力2.0kW(予定)、電圧48Vで、重量と燃料消費率は未定。

 これはIHIグループのパワーモジュールと同様の原理で、動力電源供給用としてエンジンを活用することで、ドローンの飛行時間を伸ばせるようにしたユニットだ。発電機一体型のセルスターターを標準装備し、エンジンとスターター、発電機がワンユニットになっている点が特徴だ。O.S.独自の技術により、セルスターター用ESC(アンプ)と発電機用整流調圧器を一体化している。

前モデルのGT33REUをドローンに搭載したときのハイブリッドシステム構成。エンジンで発電し、3相交流を直流に変換してドローンのモータを回したり、バッテリ充電に充てることで、11時間の稼働を実現。

 GT33REUは、本体重量を2.2kgと軽量化し、できるだけペイロードに影響が出ないように工夫している。強制空冷2ストローク単気筒エンジンを採用し、行程体積33㏄、定格出力1.0kW、電圧48V、燃料消費率1026g/kW・h(定格時)となっている。

 内蔵エンジンマネジメントシステムのガバナ機能により、負荷が変動しても自動的にエンジンを制御し、最大11時間の連続稼働を実現している。この検証試験は動画でも公開されているので確認してみるとよいだろう(https://youtu.be/lwH4kZ0ht_U)。

 一方、GT60REUレンジエクステンダーのほうは開発中で、2年前のイベントでも参考展示されていたものだ。仕様は完全に固まっていないが、エンジンはGT33REUと同様で、行程体積約60cc、定格出力2.0kW(予定)、電圧48Vで、重量と燃料消費率は未定だ。

 ドローンの長距離飛行を検討している場合は、まずはこういった製品から試してみるのも良いだろう。

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