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停電時、発電機へ自動切替でそれぞれの『大切』を守る。 - 岐阜新聞

災害は突然に

 災害と聞くと台風、地震、豪雨、落雷などの自然災害を思い浮かべるが、それらは、突然やって来て、予想外の被害をもたらすことは過去のニュースを見ても明らか。

 令和4年の記録的な気象事例は台風14号、15号である。両台風は9月に上陸し、広い範囲で猛烈な雨による災害をもたらした。

 また、台風だけではなく2021年から正式に予報されるようになり、話題となった『線状降水帯』。この帯状の局所雷雨が各地で大規模な河川氾濫や落雷が甚大な被害を引き起こした。

気象庁 | 災害をもたらした気象事例(平成元年~本年) (jma.go.jp)

気象庁発表震度4以上の地震回数

 もちろん雨、雷被害だけではない。強弱関係なしで計測すると1年間の平均地震回数は3155回、震度4以上は昨年だと54回起きている。

 特に地震によるインフラ被害は甚大であり、何万戸単位の停電被害が発生した実例が多数存在する。2022年の福島県沖地震(最大震度6強)では東北・関東地方で大規模停電が発生し、一時およそ209万8340軒が停電した。

気象庁 | 日本付近で発生した主な被害地震(平成8年以降) (jma.go.jp)

停電が復旧するまでの所要時間は?

経済産業省エネルギー庁「これまでの台風被害における停電戸数の推移」

 様々な要因による停電がどのくらいで復旧するかをみなさんはご存じだろうか。

 経済産業省の調査資料によると、一般的には停電ピーク時間から1日以内~2日と言われている。だがこれは地域により変動することがある。例えば豪雪地帯におけるここ数年の冬のニュースでよく聞く記録的積雪による停電被害。これは着雪した樹木が電線に圧し掛かり、断線してしまうという被害がほとんどである。復旧作業はすぐに対応へ向かうが、道路の積雪が多い事から遅れることもしばしば。

 日本の気候、地域特性に対応した停電被害対策を各々が講じる必要がある。

停電対策の落とし穴「誰が?」問題

 日常生活や企業の通常業務の中で電気というものは必要不可欠なもの。停電時に電気が止まってしまえば、時間とともに通信・衛生・食べ物・照明の維持ができなくなっていく。

 昨今の新型コロナ感染拡大防止の為のワクチン接種。このワクチンは温度管理が非常に重要となる。停電による保存温度維持不能状態に陥ると大量のワクチン在庫が全て廃棄となってしまう。

 そこで停電対策の代表、「発電機」の登場となるが、とある医療関係者は言う。

 「もし常駐している人がいない夜間や休日に停電が起きた際は、発電機を稼働させて電源を切り替えるためにクリニックに急行しなければならないのか…でも誰が?」と。

発電機は自動で切り替わることが重要

 そこで、このような災害時に起こり得る停電の不安と「誰が発電機を始動させる?」という問題を解消する為に羽島市にある会社「EMD」が画期的なシステムを開発した。それが、非常用発電機自動切替システムで、停電を自動で感知して発電機を始動、自動で切り替える。

 ここ数年、天気の乱れなどで発生する災害ニュースを見て危機感を抱いた同社は4年前、手始めに電源切替システムを開発し、自社のサーバーを発電機とUPSとで無停電化した。もちろん、全自動である。

このシステムを開発以降、サーバーを持つ企業らに納め、実績を積んできた。

 今では一般用途に限らず様々な設備にも導入が可能になっており、停電による操業停止の許されない工場設備や養殖などの生命維持にも期待できる。このように工場設備やオフィスのBCP対策の一環として発電機を導入する企業も増えつつある。福祉施設でも停電が起きた際の災害対応としての導入を進めている。また、先述の新型コロナワクチンを保管している小規模なクリニック・薬局も導入を検討しているという。

定期運転や始動テストも自動

 さらにこのシステム、定期運転のテストを自動で行うよう設定ができる。

 これにより停電時に作動しないという最悪の事態をあらかじめ防ぐことができ、いつ起こるか分からない災害に常に備えることが可能である。自動の定期運転テストの他に手動による運転も可能であり、企業や自治体の避難訓練時にも稼動テストを導入することで、危機意識の向上やリアルな災害時をイメージできるであろう。

最大連続100〜500時間の電源供給が可能

 このシステムが連続で電源供給できる時間は一度で50~100時間(3~4日)と比較的長時間である。さらに燃料(LPガスor都市ガス)の再供給と、運転時に減ったオイルの継ぎ足しにより再び50~100時間の連続運転が可能となる。また、設置型の一部の発電機は最大500時間の長時間運転が可能である。これにより、一般家庭のみならず、工場や事業所、医療機関などで通常電源の電気供給(復旧)までの時間を耐え凌ぐことができる。※電気使用量などにより異なる。

燃料はLPガス。劣化リスクが少なく、環境にも配慮

 燃料は主にLPガスで、大型(200kW以上)では都市ガスになる。LPガスや都市ガスは液体燃料より二酸化炭素排出量も少ないことから、環境には優しく、ガソリンなどに比べ時間とともに劣化するリスクも少ないので、SDGsへの意識が高まっているこの時代には最適な選択といえる。

 このシステムのさらに詳しい情報はEMDのホームページに掲載されている。

非常用発電機自動切替システム | 株式会社EMD (emdes.co.jp)

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