Search This Blog

日産、新生産技術コンセプトを2020年導入。「ニッサン インテリジェント ファクトリー」説明会 - Car Watch

自動車メーカーの競争力は「クルマの設計」「クルマの生産」の2つで成立していると坂本氏

 後半に行なわれた質疑応答では、ニッサン インテリジェント ファクトリーの展開タイミングについて、生産ラインでの導入に際しては生産を一時的にストップさせる必要があり、稼働率が高い工場のラインは止めることが難しいとコメント。どのタイミングで入れ替えを行なうかの判断が本当に難しいと語り、最初に導入することになった栃木工場については偶然にも設備更新のタイミングとマッチして、すでに1つのラインを止めている状態で実現が容易だったと坂本氏は説明した。

 また、国内にある九州工場、追浜工場も更新時期が近付いており、ニッサン インテリジェント ファクトリーの導入なしには“次世代のニッサン インテリジェント モビリティ”の量産化が難しくなるとしつつ、国内の工場で生産台数が最も多い九州工場はラインの稼働率も高く、導入効果も高く発揮される一方で生産ラインを止められる状態ではないという。そのため、移行のタイミングを決めきれずにいると明かしている。

 この導入によって作業員をどれぐらい削減できるのかといった質問に対しては、ニッサン インテリジェント ファクトリーはマンパワーの削減を目的としたものではなく、むしろ難易度の高い作業を自動化し、負荷を低減することで、定年延長による高齢者や女性に対する門戸開放で人材の多様化をターゲットにしていると説明した。

自動車メーカーの競争力の源泉について質問に答える坂本氏

 近年、他業種では製品の開発や設計を行なう会社と工場での量産を請け負う会社が異なるケースも増えてきており、自動車産業でこのような取り組みが検討されることがないのかといった質問に対し、坂本氏は「私の考え方ですが、やはり自動車メーカーの競争力の源泉は『クルマを設計すること』と『クルマを生産すること』の2つで成立していると思っています。自動運転で言うと、今はだいだいレベル2~3といったところが当社の製品でも実現できていますが、これからレベル4といったところまでいくことになります。そうした複雑なシステムでは、1つひとつのセンサーのキャリブレーションやビジョンシステムの搭載などを、クルマ固有のばらつきにうまくアジャストさせる仕事がかなり難しいんです。そういったキャリブレーションや品質保証のシステムは、内部で保証しているからこそ高度なシステムとしてお客さまにお届けできる。逆に言えば、そうした高度なシステムを量産価格で提供できるというところに競争力の源泉があると思います」。

「開発の方も『ここで終わり』という停滞する部分があるなら(受託生産のような)方向性もあるのでしょうが、クルマは停滞することなく永遠に進化していきますので、それを可能にするような生産技術の開発、および廉価にしていくというところが自動車メーカーの本質的競争力じゃないかと私は思っています」と回答している。

Let's block ads! (Why?)



"技術" - Google ニュース
November 29, 2019 at 05:00AM
https://ift.tt/2Dp36rF

日産、新生産技術コンセプトを2020年導入。「ニッサン インテリジェント ファクトリー」説明会 - Car Watch
"技術" - Google ニュース
https://ift.tt/2FomjtX
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "日産、新生産技術コンセプトを2020年導入。「ニッサン インテリジェント ファクトリー」説明会 - Car Watch"

Post a Comment

Powered by Blogger.