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坂東玉三郎38年ぶり「お岩さん」役 妙行寺などで安全祈願行い「神聖な気持ちに」 - スポーツ報知

 歌舞伎俳優で人間国宝の坂東玉三郎(71)がこのほど、「九月大歌舞伎」(東京・歌舞伎座、9月2~27日)の第3部「東海道四谷怪談」で演じるお岩にゆかりのある都内の妙行寺(豊島区)、於岩稲荷田宮神社、陽運寺(ともに新宿区)で興行の安全成功祈願を行った。

「神聖な気持ち」 四世鶴屋南北が「仮名手本忠臣蔵」の世界を背景に描いた怪談物の代表作。玉三郎のお岩役は1983年6月の歌舞伎座以来、実に38年ぶりだ。当時と同じく民谷伊右衛門役の片岡仁左衛門(77)との名コンビで上演される。

 玉三郎は「3か所を丁寧にお参りさせていただいて『東海道四谷怪談』に向かい、神聖な気持ちにもなりました。お岩さまがひとつの女性像として受け入れられたり、信仰の対象としてこられたことにも改めて気づきました」と感慨深げ。9月2日の初日に向けて「一生懸命勤めさせていただきます」と抱負を語った。

 新型コロナウイルスがまん延して以降、歌舞伎界全体が集客に苦戦しているが、玉三郎と仁左衛門の名コンビは根強い人気を誇っている。2人が共演した「桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)」は4月に上の巻、6月に下の巻が歌舞伎座で上演され、いずれも早々にチケットが完売する盛況ぶりだった。38年ぶりとなる2人の「四谷怪談」は感染対策で観劇を控えている歌舞伎ファンの注目を集めそうだ。

感染予防を徹底 歌舞伎座では開演前の清掃、消毒を欠かさず、出演者、スタッフ総入れ替えの3部制で感染予防を徹底。出演者同士の楽屋あいさつも禁止して観客にもロビーや客席での会話自粛を求めている。

 ◆東海道四谷怪談 民谷伊右衛門(仁左衛門)からつれない態度で邪険に扱われるお岩(玉三郎)。毒を盛られ、顔は醜く変わり果て、死んで幽霊となり復讐(ふくしゅう)に燃える。今回はお岩の恐ろしさと、伊右衛門の色悪の魅力が際立つ「浪宅の場」から「隠亡堀の場」を上演。微細な心理描写が味わい深く、怨念や恐怖を効果的に魅(み)せる歌舞伎ならではの様式美あふれる怪談劇だ。

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