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業界を超えて流動する技術者、異業界転職が最も多いのはあの分野 - 日経テクノロジーオンライン

 AI(人工知能)に仮想現実(VRやARなど)、ブロックチェーン、ハプティクス、センサーテクノロジー――。こうした先端技術が産業横断的に使われ、既存の事業構造を超えた新たなサービスが次々と生み出されています。

 筆者が所属するアスタミューゼでは、世界各国の新事業や新製品、新技術/研究の情報、80カ国の特許情報など2億件以上の技術関連情報をデータベース化しています。そのデータを基に、新規事業提案やコンサルティング、専門人材のマッチングなどの事業を展開しています。

 新規事業創造に挑む企業が特に力を入れるのが、これまで特定の企業や業界のみで活用されていた技術を、まったく別の市場で活用する取り組みです。例えば自動車メーカーが開発した排ガス/大気浄化技術を、機能性食品の開発に応用するといったケースです。

 このように技術の業界横断が進む中、その技術を生み出している人材の動きはどうなっているのでしょうか。筆者の目から見れば、転職・採用の領域では、国内企業もそこで働く人も旧来の考え方からまだまだ抜け出せていません。しかし今後、状況は大きく変わるでしょう。実際、新技術・製品の開発が盛んな一部企業では、分野や市場を超えた技術職の採用が始まっています。

 今回は、技術者の他業界への転職動向の分析結果を紹介します。年間数万人の採用支援実績データを基に、各業界出身者がどんな業界に転職しているかを調べたものです。対象は「IT・通信」「環境・エネルギー」「機械・電気・エレクトロニクス」「建築・建設」「自動車・小型モビリティー」「素材・化学」。日経クロステック読者になじみが深いと思われる6つの業界をピックアップし、各業界で働いていたエンジニアの転職先業界を上位5つ並べました。

 転職動向は、業界によって大きく異なります。業界内転職率が高い順に、それぞれの傾向を見ていきましょう。業界内転職が最も少ない、つまり異業界に転職する人の割合が最も大きいのは、どの業界でしょうか。

建築・建設は業界内での転職が多い

 同業界転職率が最も高かったのが、建築・建設業界です。転職者全体の72%が、業界内で転職先を見つけています。業界内に次ぐ2位は環境・エネルギー業界ですが5%にとどまっており、他業界に出て行く人は少数派です。

建築・建設業界出身者の転職先

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 建築・建設業界は、ビルやダム、橋、インフラなどさまざまな種類の建造物を手掛けます。新規に建設するだけでなく、既存の建造物の維持管理・改修も多くあります。プロジェクトの種類によって求められる技術は異なり、その活用法も多岐にわたります。

 つまり、同じ業界内でも技術者が活躍する場の選択肢が豊富にあるのです。あえて業界を変える必要がないのかもしれません。

 なお、建築・建設業界には他業界からの技術者流入は進んでいます。先端技術の活用が活発化し、ドローン開発技術者やセンサー開発技術者、画像認識や音響処理技術のAIエンジニアなどが活躍しています。VRやARの技術も積極的に活用され、建設前のビルの内部を仮想空間で確認するといったことも実現されています。防災分野での先端技術活用にも注目が集まっており、人材も流動化しています。

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January 31, 2020 at 03:00AM
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