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漫画家さいとう・たかをさん死去、84歳 「ゴルゴ13」の作者 [さいとう・たかを] - 朝日新聞デジタル

 「ゴルゴ13」などの人気作品で知られる漫画家さいとう・たかを(本名斉藤隆夫=さいとう・たかお)さんが、24日午前10時42分、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。84歳だった。葬儀は親族で行った。

 連載誌「ビッグコミック」を出す小学館が29日、発表した。1968年から現在も連載中の「ゴルゴ13」は、早くから脚本・作画などの分業体制を作っていたさいとうさんの遺志により、さいとう・プロダクションが同誌編集部協力のもと継続するという。

 単行本は今月202巻が刊行され、累計発行部数は2億部を超す。7月の201巻発売時には「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定された。それまでの記録だった「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋本治さん作)の巻数を超えた。

 さいとうさんは和歌山県生まれ、大阪府育ち。中学卒業後、家業の理髪店で働きながら漫画を描いて55年「空気男爵」でデビューした。上京した翌年の59年に漫画家仲間と「劇画工房」を結成。方向性の違いから約1年で解散したが、60年に自ら「さいとう・プロダクション」を設立し、「漫画」よりリアルな「劇画」の旗を掲げ続けた。

 映画を意識し、脚本と作画の担当者を分ける体制をとった。68年に連載を始めた「ゴルゴ13」は、現実の世界情勢を織り込んだ物語と、超人的な能力で困難な狙撃を成功させる主人公の活躍が相まって、人気作となった。主人公のモデルである故高倉健さん主演で73年に映画化され、アニメ化もされた。

 一度も休まず50年を超えて連載を続けたが、2020年5月に新型コロナウイルスの影響で初の休載。仕事場の「3密」を避ける対策を施し7月に再開した。

 ゴルゴ連載50周年と漫画文化への貢献を理由に、19年に手塚治虫文化賞特別賞を受賞。「体力の衰えはいかんともしがたいですが、やれる限り頑張ってみたい」と語っていた。

 代表作はほかに時代劇の「無用ノ介」「影狩り」、池波正太郎原作の「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」、特撮番組になった変身ヒーロー物「バロム・1」や、大地震後の世界を少年が独り生き抜く「サバイバル」など。03年に紫綬褒章、10年に旭日小綬章小原篤

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