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フルモデルチェンジしスペックも大幅向上した7型タブレット「Amazon Fire 7(第12世代)」 - PC Watch

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「Fire 7(第12世代)」。実売価格は6,980円

 「Fire 7(第12世代)」は、Amazonが販売する7型のメディアタブレットだ。KindleストアやAmazonビデオなど、Amazonが提供するデジタルコンテンツに最適化されており、実売価格6,980円というリーズナブルな価格が大きな特徴だ。

 AmazonのFireタブレットは7型、8型、10型と3つのラインナップが存在するが、8型と10型はすでにUSB Type-Cポートを搭載した新型へのフルモデルチェンジを終えている。今回の本製品のフルモデルチェンジも、その路線上にあるものだ。

 スペックは決して高くはないものの、片手で握れるコンパクトさと、1万円を切るリーズナブルさで人気が高いこの「Fire 7」だが、今回の新モデルはそうした立ち位置に変化はあるのだろうか。筆者が購入した実機をもとに、電子書籍ユースを中心としたレビューをお届けする。

フルモデルチェンジしUSB Type-C採用、スペックも大幅向上

 まずは従来モデルとの比較から。

Fire 7(第12世代) Fire 7(第9世代) Fire 7(第7世代) Fire(第5世代)
発売年月 2022年6月 2019年6月 2017年6月 2015年9月
サイズ(最厚部) 181×118×9.7 mm 192×115×9.6mm 192×115×9.6mm 191×115×10.6mm
重量 282g 約286g 約295g 約313g
CPU 2.0GHz クアッドコアプロセッサ クアッドコア1.3GHz×4 クアッドコア1.3GHz×4 クアッドコア1.3GHz×4
RAM 2GB 1GB 1GB 1GB
画面サイズ/解像度 7型/1,024×600ドット(171ppi) 7型/1,024×600ドット(171ppi) 7型/1,024×600ドット(171ppi) 7型/1,024×600ドット(171ppi)
通信方式 802.11a/b/g/n/ac 802.11a/b/g/n 802.11a/b/g/n 802.11b/g/n
内蔵ストレージ 16GB(使用可能領域 9.5GB) 16GB(ユーザー領域9.4GB)
32GB (ユーザー領域23.6GB)
8GB(ユーザー領域4.5GB)
16GB (ユーザー領域11.6GB)
8GB(ユーザー領域5GB)
16GB (ユーザー領域11.6GB)
バッテリー持続時間(メーカー公称値) 最大10時間 7時間 8時間 7時間
外部ポート USB Type-C microB microB microB
スピーカー あり モノラル モノラル モノラル
microSDカードスロット ○(1TBまで) ○(512GBまで) ○(256GBまで) ○(200GBまで)
Alexa ハンズモードのみ ハンズモードのみ - -
価格(発売時) 6,980円(16GB) 5,980円(16GB)
7,980円(32GB)
8,980円(8GB)
10,980円(16GB)
8,980円(8GB)
10,980円(16GB)
備考 16GBモデルは2016年4月に追加

 3年ぶりのモデルチェンジとなった本製品だが、最大の違いはこれまで長辺側にあった前面カメラが短辺側へと移動したことだ。画面を横向きにした時に前面カメラが上部に来る配置、と言ったほうがわかりやすいかもしれない。これにより、全体的に細長かった筐体が短くなり、見た目にはずいぶんとコンパクトになった。

 また短辺側も、前面カメラが移動してきたことによる幅の増加もごくわずか(3mm)で、手に持っても違いはほとんど感じない。片手でボディを握れるサイズという7型Fireの特徴を継承しつつ、全長が短く、コンパクトになったことになる。

製品外観。従来と異なり横向きで使うことを前提としたデザイン

 スペック面では、クアッドコアであることに変わりはないが、従来まで3世代にわたって1.3GHzだったクロック数が2GHzへと上がっているほか、メモリも従来の1GBから2GBへと増量されている。その結果、もっさり感はかなり改善されている。ベンチマークは後述する。

 バッテリ持続時間は、従来は7時間と、Fireシリーズの中でも短い部類だったが、今回は10時間へと改められている。伸びた理由は不明だが、重量の変化がほとんどないことからして、バッテリ容量を増やしたのではなく、OS側のチューニングによるものかもしれない。

 Wi-Fiは、IEEE 802.11axにこそ対応しないものの11acに対応するなど、以前の11n対応に比べて機能が強化されたほか、microSDの上限も512GBから1TBへ、さらに外部ポートはMicro USBからUSB Type-Cに変更されるなど、フォームファクタも一新されている。文字通りのフルモデルチェンジだ。

 ただし画面解像度は相変わらず1,024×600ドット(171ppi)のままで、現在市販されているタブレットの中ではもっともローエンドといっていいレベルだ。7型のFireは、かつて存在した「Kindle Fire HD 7」以外はこの解像度で固定となっており、そろそろ高解像度のモデルも見てみたいところだ。

 唯一気になるのが、従来存在した32GBモデルがなくなり、16GBモデルのみのラインナップとなったことだ。メモリカードが1TBまで対応するので困ることはそうないのだが、これまでのFire 7は必ず2種類の容量をラインナップしていたので、方向性の変化と言える。32GBモデルがほしければ、Fire HD 8をチョイスするという選択肢もある。

従来の第9世代モデルとの比較。幅はわずかに増したが、上下ベゼルがスリムになったことで背は低くなった

新たにdマガジンアプリも利用可能に

 ところでFireタブレットは先日新たに「dマガジン」に対応するようになった。解像度的にはかなり無理があるとはいえ、従来はアプリ自体がなかったことを考えると大きな進歩だ。そもそも広い意味ではKindleと競合するアプリであり、追加されたこと自体が革命的な出来事である。

 本製品はピンチインアウト、ダブルタップによる拡大縮小はスムーズに行なえるので、部分的に拡大しながらであれば、読むこと自体に問題はない。本製品は従来モデルに比べてWi-Fiも高速化しているので(といってもマイナスがゼロになったレベルだが)、ストリーミングでの表示も実用レベルだ。

 ただ、dマガジンの利用を前提にこれからFireタブレットを新規購入するのであれば、本製品ではなく、画面サイズに余裕がある10型モデル「Fire HD 10」などを優先的に考えたほうがよい。本製品はあくまで表示可能というだけで、試すぶんには問題なくとも、快適に読めるわけではないからだ。そのあたりは履き違えないようにしたいところだ。

dマガジンアプリ。ちなみに本稿執筆時点の最新ファームでは、このアプリが表示されるのは(Fire 7では)本製品のみで、過去モデルでは利用できない
本製品の7型というサイズでは、雑誌サイズのコンテンツの表示には限界がある。Fire HD 10(右)の最新モデルならば同じくdマガジンアプリが利用できるので、本格的に使うならばこちらだろう
今回試用して気づいたのだが、第9世代のFire 7(右)に比べて本製品(左)は斜め方向からの視野角が狭い。実用上の問題はないものの、ややマイナスだ

突如脚光を浴びるようになったFireの「ある付加価値」とは

 以上のように、これまでのもっさり感は大幅に改善されており、フォームファクタも一新されている。7型というサイズにこだわりがあり、8型などへの買い替えを考えていないのであれば、過去のモデルからの買い替えにも十分に価値があるだろう。

 ところでFireタブレットは、ここに来てある付加価値が注目されるようになった。それは本の続刊をシームレスに購入できることだ。というのもGoogle PlayストアからダウンロードできるKindleアプリは、Google Playストアのポリシー改訂によってアプリ内での本の購入ができなくなり、ブラウザからでないと購入できなくなったからだ。

 その点、本製品をはじめとするFireタブレットは、本を読み終えたら続刊をすぐさま購入したり、サンプルを読み終えたあとそのまま画面上で本を購入できる。他のプラットフォームで機能がなくなったことで従来からある機能がメリットとしてフォーカスされるのはあまりよいことではないが、相対的に本製品の価値が高まったのは事実だろう。

 こうした利点に加えて、dマガジンへの対応という新しい展開もあり、これまでFireにあまり興味を持たなかったユーザにもアピールできる製品に仕上がっている。依然として見直される気配のない解像度を除けば、隙のないフルモデルチェンジと言えそうだ。

コミックを読み終わったあとにすぐにアプリ内で続巻を購入できるのは、Fireの大きなメリットだ

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